植物生態学(富松)研究室では、主に森林に生育する野生植物を対象とした研究を行っています。
一見、毎年同じように見える森林でも、次世代を担う幼植物が少しずつ育っています。
地下茎などを伸ばして増える植物は、空間を移動し続けています。
また、同じ植物種でも、それぞれの環境に対して適応を続けており、生き方はどの場所でも同じではありません。
私たちは野外調査を中心に、DNA 情報や GIS 分析など幅広いアプローチを用いて、植物の生活史や環境および他の生物との相互作用、個体群と群集の動態を明らかにするための研究に取り組んでいます。
詳しくは 研究内容 や 論文・著書 のページをご覧ください。
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最近の話題
- 2020/12/6 – Plant Species Biology に発表したチシマザサの論文が "Best Paper Award 2020" を受賞しました!
- 2020/11/20 – Richard Shefferson さん(東京大)と高田壮則さん(北海道大)が企画された 第3回デモグラファー会議 で富松が講演しました。
- 2020/10/22 – 国立環境研究所の今藤夏子さんをお招きして、セミナーを開催しました。
- 2020/5/4 – 新しい論文が Plant Species Biology に掲載されました。ブナ林においてチシマザサが密生するようになる過程で、ギャップのような明るい場所で速く成長したクローンが、地下茎を伸ばして暗い林内へと広がっていく様子を捉えたものです。このような光環境の勾配に沿ったクローンの一方向的な広がりが、森林全体での密生に寄与していることが 先の論文 に続いて示唆されました。蒔田明史さん(秋田県立大)らとの共同研究で、金子悠一郎君と谷口稜太郎君の研究成果が含まれています。
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